WEBで集客するうえで大切なのが「キャッチコピー」です。キャッチコピーの役割は「一瞬でターゲットの興味を惹きつけ、次へと読み進めてもらう」事です。そして、忙しい人が時間を割いてまで、ホームページの内容を読みたい。と思うのは「今、自分が抱えている不安や悩みを解消できる方法があるかもしれない」という期待感があるからです。その人を惹きつけるキャッチコピーを考えるのに大切なのが「ベネフィット」です。
ベネフィットとは?
ベネフィットとは、英語で「ためになる・利益」を意味します。展開する業務内容やサービスの「特徴」や「差別化ポイント」をキャッチコピーに入れるのは実は違うんです。ベネフィットは「依頼を受けることによって得られる未来」を指します。
行政書士の「許認可業務」であれば、「許認可が無事に降りた先のビジネスへの期待」や「許認可を取りたい事業に対する期待」、「相続」であれば「相続人の安心した生活・円満な関係性」、遺言であれば「大切な家族の今後の未来・安心した余生」といったところでしょうか。
見込み客の選定
一般的なマーケティングの場合、キャッチコピーを考える際、見込み客を徹底的に絞り込むことが大切になります。
しかし、行政書士の業務で考えた場合、見込み客を絞り込む。と言う考え方はそぐわないように感じます。なぜなら、すでに専門特化した業種であり、独立性が認められているからです。かえって顧客数が減少してしまいかねません。
見込み客の種類
実際に、企業様からの相談で「別の制作会社に依頼してランディングページを作ってもらって広告を出したけど、全然結果が出ない」と言う声をいただいた事があります。一見、相当に作り込まれた非のうち所のないデザインのサイトでしたが、大きく欠けていたのが「見込み客を考えたキャッチコピーがない」ことでした。見込み客を考えて作り込まれたキャッチコピーとそうでないとでは、集客の観点では雲泥の差を生まれます。
見込み客には3つの種類に分けることができます。
①今すぐ客:今すぐにでも依頼したいを考えている人
②お悩み客:依頼・相談はしたいが、どうしようか迷っている人
③そのうち客:依頼・相談自体を迷っている人・必要性を考えている人
以前の記事で「売上の8割はたったの2割のお客様から生まれる」という内容をお伝えしましたが、見込み客の種類選定にも同じ事が言えます。つまり売上になる8割は「今すぐ客」から生まれる。と言う事です。
勿論、「お悩み客」や「そのうち客」からも獲得できるのが理想的ではありますが、キャッチコピーが散漫となってしまい今すぐ客にさえ「自分には関係ないか」と思われてしまう可能性が出てきます。
そのような事を防ぐためにも、キャッチコピーは「今すぐ客」だけを想定して考えることをお勧めします。
以上、キャッチコピーを考えるうえで大切なのは「依頼・サービスを受けることによって得られる未来」と「今すぐ客だけを想定する」。この2点になります。依頼に繋がるキャッチコピーを作成し、売上に繋げていただければ幸いです。