行政書士の方で、「自分でホームページを制作したい!」「何を気をつけたら良いの?」等、悩んでいる方もいらっしゃると思います。自分のホームページを作成してSEOを強くするうえで、良質なコンテンツを発信し蓄積することは、とても重要なことですが、最初の基盤となるホームページ構築がしっかりしていないと、どれだけ良質な情報発信をし続けても、Googleは見向きもしてくれません。今回はGoogleの検索開発者で「SEOの神様」と言われているマッツカッツ氏の見解をもとに「最低限ここは絶対におさえるべきこと」5つのポイントを紹介します。
スマートフォン対応
2017年に総務省が発表したものだと、インターネットを使う際のデバイスシェアにおいてスマートフォンがPCを追い越したことが発表されました。これは日本国内のみならず、ほぼ同時期に世界中で起こったデバイスシェアの逆転です。デバイスシェアの逆転により、スマートフォンを前提とした環境に急速に再構築されています。SEOも例外ではなく、Googleでは、サイト評価を下す際に、今まではPCサイトしか評価対象としていませんでしたが、現在ではスマートフォンサイトの評価でPCでの検索結果も決定されるように変更されました。コンテンツのサイズが画面と一致し判読可能なテキストサイズになっているか、リンク同士が親指で簡単にタップできるか、適切な配置になっているか等、モバイル端末での表示構成がGoogleのサイト評価に直結します。
独自ドメイン
ドメイン(URL)とは「http://〇〇〇〇」の〇〇〇〇の部分のところです。
ドメインには「独自ドメイン」と「サブドメイン」があります。独自ドメインとはその名の通り、誰も使われていないその事務所や会社独自のドメインのことです。一方、サブドメインとは親である独自ドメインにぶら下がっている子供のようなイメージです。例えば最近では、「誰でも無料で簡単にホームページが作れる」WEBサービスがたくさん増えてきていますが、これら無料のものは全てサブドメインです。独自ドメインは必ず使用料がかかる為、無料での提供は不可能だからです。
サブドメインの場合、Googleから独立したサイトとみなしてもらえず、SEOの評価をあげることが無難しいので、独自ドメインを使うことをお勧めします。
常時SSL化
SSLとは「暗号化通信」のことをいいます。
SSL化されたサイトはURLが「https://」となっていますが、SSL化が未対応のサイトは「http://」と「s」が抜けています。インターネット上での通信は、暗号化されていない場合、ハッカーなどに容易に傍受されてしまう可能性があります。
クレジットカード情報や個人情報を取り扱うサイトの場合は必須項目でした。現在では、SSL化がどのサイトでも必須となっております。GoogleがSSL化されていないすべてのサイトに「安全ではありません」という警告を表示するようになりました。現在でもSSL化されていないサイトは散見されますが、非常に高いリスクを背負うことと、サイトの評価を下げユーザーの信頼性をも損なわれるため、SSL化は必ず設置するようにしましょう。SSL化は月額数千円の費用がかかりますが、万が一の事を考えると安いものです。
簡単な更新管理
SEOを強くするには情報発信の「質」と「量」が大切です。
ホームページが更新しずらいシステムだと、自ずと更新するのも億劫になり、それが原因で尻窄みとなってしまいます。HTMLで静的に作り込まれたものだと、プログラム知識がないと更新ができませんので「CMS」でサイトを構築する必要があります。
「CMS」とは、「コンテンツ・マネジメント・システム」の略で、文字通り更新管理がプログラム不要で簡単に行えるものです。私自身が最もお勧めするのが「ワードプレス」です。プログラムの知識がなくても記事の発信であれば行えるので、私自身がホームページを制作する際に、ワードプレスしか受け付けないのはここに一つ要因があります。「作って終わり」ではなく、集客に繋げられるよう、制作までの構築と保守管理、更新し易い環境を整備し、お客様自身でブログ感覚で簡単に情報発信していただけるようサポートし、「自分だけのサイト」にしていただきたい。と考えております。
内部構造
Googleではサイト評価を決める際に、「クローラー」というロボットにサイトを巡回させて判断しています。クローラーはサイトのソースコードを読み込み、どのようなサイトなのかを判断しています。ソースコードはプログラミングコードがびっしり書かれているもので、普段あまり目にすることはないと思いますが、実はサイト上で右クリックをすると簡単に見ることができます。
ソースコードは人によって書き方は千差万別です。機能しない無駄なプログラミングコードを色々付け加えたものは評価を下げてしまいます。綺麗なコードとは、簡潔で短くわかりやすいものになります。
ちなみにワードプレスであればプラグイン等で対応できる為、非常に優秀ではありますが、最初のデフォルトの状態だとSEO設定時に「メディアファイル」までインデックスされてしまう為、タグに「noindex」を付けるか、プラグインで設定する等の対応をしましょう。そうしないと、メディアファイルにある画像だけのページすべてがインデックスされ、サイトページが膨大なものとなってしまい「不要なページが多いサイトだ」とGoogleに認識されてしまい、かえって評価を下げることにつながってしまうので注意しましょう。